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日本歯内療法専門医診療室

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根管治療とは?

はじめに

歯の根の中の神経や血管など(あわせて歯髄と呼ばれます)が通っている管を「根管」と言います。歯髄は歯の先端から歯の中に入り、歯の成長発育に重要な役割を果たします。しかし、成人になり歯が成長したあとは、歯髄がなくても根のまわりからの栄養供給によって歯は生存できます。

歯の根の治療である根管治療は、歯内療法とも呼ばれます。根管治療は、歯髄が炎症や感染を起こした時に必要になります。炎症や感染をそのまま放置しておくと、歯が痛んだり根の周囲の組織に炎症が広がり骨の吸収をきたしたり、歯肉が腫れたりします。根管治療(歯内療法)によってこれらの症状を軽減し、治癒することができます。また、適切な治療により、再発を予防することができます。

※歯内療法

文字通り、「歯の内部の治療」のことを言います。ですから、本来の広い意味の定義では、虫歯の治療をしてセメントなどをつめることも含まれますが、通常は根管に関した治療(根管治療)を、「歯内療法」と呼んでいます。ここでは、根管治療のことを「歯内療法」という言い方も、使用して治療の説明をしていきます。

Q: 歯内療法とは、どんな治療でしょうか?

歯の断面図

ギリシャ語でEndodontic treatment(歯内療法)の“Endo”は、内部を意味し、“odont”は、歯のことです。すなわち、Endodontic treatment(歯内療法)は、歯の内部を治療することを言います。

歯内療法を理解するために、歯の解剖を知ることが良いでしょう。

白いエナメル質と象牙質と呼ばれる硬組織の下に、歯髄という軟組織があります。歯髄や血管、結合組織といった軟組織は、歯をつくりながら成長発育していくのです。

歯髄は歯冠部から根尖部へと伸びており、歯根を取り巻く組織とつながっています。

歯髄は、歯の成長発育にとって重要です。しかし、いったん歯が成熟したなら、歯と歯髄は、その周囲の組織から栄養をとり、生き続けます。

Q: なぜ、歯内療法が必要なのですか?

感染した歯髄組織

根管内の歯髄神経や軟組織が炎症を起こしたり感染したりすると歯内療法が必要になります。

その原因は、深く進行した虫歯、繰り返して行った歯の治療、ヒビや破折が生じたためなどさまざまです。

さらに、目に見える破損や破折がなくても、傷害で歯髄神経がダメージを受けることもあります。

炎症や感染が生じたまま放置すると、痛みと膿瘍(膿のたまり)が起きてしまいます。

Q: 歯内療法が必要となりそうなサイン(兆候)は、何かありますか?

痛みが出た場合はもちろんですが、温かいモノや冷たいモノが長い時間ひどくしみるようになったり、その歯に触れたり咬んだりすると違和感があったりすることがあります。

歯の変色、周囲の骨や歯肉の腫れや膿の排膿、リンパ節の違和感などもあります。それでも、何の兆候もない場合も多くあります。

Q: 歯内療法では、どうやって歯を救うのですか?

歯内療法の専門医が、炎症や感染のある歯髄神経を歯根の中の根管から丁寧に取り除き、根管内のすみずみまできれいに清掃します。そして、根管の形を整えて根管内を充填し封鎖します。

その後、前と同じくよく咬めるように、クラウンや他の補綴物をつくってもらいます。そうすると、他の歯と同様に、これからもずっと咬めるようになります。

Q: 治療中は痛みますか?

歯内療法処置で歯髄炎や感染により生じた歯の痛みを取り除くことができます。当診療室では常に先進の治療技術と麻酔を探求しており、ほとんどの患者が治療中であっても、快適であったと答えています。

治療前から痛みがあったり感染があった場合、治療後数日は少し痛むことがあるかもしれません。

それは、薬でおさまります。専門医の指示を良く聞いて、それに従ってください。

治療の終了した歯の腫れや痛みはありますか?

歯

歯根の治療が終了し、その後、土台をたて補綴物を入れたとしても、治療が成功しないと歯根の先に炎症が生じ、腫れたり痛んだりすることもあります。

これは、歯根の全体系がきわめて複雑で、かつ、根管が狭窄したり屈曲していることも珍しくなく、すべての根管の中をくまなく清掃消毒することが不可能であるためです。

そして、再治療するにも、歯根の中に深く強固なポストが合着されていたり、高価な歯冠修復物が装着した状態になっていると、それらの撤去は困難をきわめます。

また、撤去しようして削っている途中で歯に穴があいたり、外そうと力を加えることで歯が割れたりする危険性もあります。

さらに、歯根の治療の再治療による成功率は、著しく低下します。(→根管治療と再発について

当診療室では、そのような場合には、外科的歯内療法(→外科的歯内療法とは?)を適用することで、ポストや補綴物を外さずに治療することができます。

特に、マイクロスコープ(実体顕微鏡、手術用顕微鏡)を駆使したマイクロサージェリーは、術後の治療成績を大きく向上させています。

治療終了後に、歯根の先が腫れたり痛んだりするのは、患者さんにとって、とても苦痛となります。

また、一生懸命に治療を行った歯科医師にとっても、心が痛むもの。お困りの方は、どうぞ当診療室にご相談ください。

Q: 治療費はいくらかかるのでしょうか?

治療費は、歯の状態がどのくらい複雑なのかということと、どの歯種であるかによって異なります。例えば、大臼歯はより難易度の高い治療となり、費用も多くかかります。

一般的に、ご自分の生まれ持った歯を歯内療法と補綴する方が、歯を抜いて治療するより、ずっと費用がかかりません。

抜いた場合は、そのすき間に隣接歯が移動することを防ぎ、咬める機能を回復するために、ブリッジやインプラントで補綴します。

しかし、抜かずに根管治療をすることで、自分の天然の歯を救い、お金をセーブすることができます。

Q: 根管治療後、何か特別なケアや追加の治療が必要となりますか?

根管治療後は、補綴してもらうまでは、歯が破折する危険があるので、強く咬まないようにしてください。

加えて歯磨きやフロッシング、口腔衛生を実践し、定期健診を受診してください。

根管治療した歯は、ほとんどが他の歯と同様に長持ちします。
しかし、わずかながら、痛みが取れなかったり治癒しない歯があります。

まれに、根管治療が成功しても数カ月から数年経って痛みが出たり病変が生じたりすることもあるのです。

こんな時も、再度根管治療を行えば、歯を救うことができます。

Q: どんなことが原因で、根管治療した歯の再治療が必要となるのですか?

外傷、深い虫歯の進行、ダツリ、歯の破折などがあると、新たに歯に感染が生じます。

時折、専門医は、以前の根管治療では未治療となっているとても細い根管や湾曲した根管を見つけ出し、治療をします。

Q: どんな歯でも、歯内療法で治りますか?

歯の破折

ほとんどの歯が治りますが、まれに治せない場合があります。それは、根管が見つからない、歯根が割れている、歯の周りの骨がない、歯の崩壊が著しく補綴できないといった場合です。

それでも、現在の進歩した歯内療法では、数年前は無理だったことも、できることがあります。

そして、根管治療では治せない場合でも、歯内外科治療により、抜かずに歯を救うことができる場合があります。

※自由診療での根管治療になります。受診の前に、治療費について、十分なご検討をお願いいたします。

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